現場のための河川植生学

 環境問題は解決するためにあって研究するためにあるわけではありません。

 単純に問題を解決したい思いで研究をしています。

 川の研究は奥が深い、植物の研究も奥が深い。これは事実でしょう。

 しかし、土木を扱う分野では、どうやったら自然破壊を極力抑えられ、維持管理も少なくでき、治水の安全性も確保できるのか。

そこを念頭において日々、さまざまな検討をされているのではないかと思います。

 基本は単純なはずですが、何か、複雑な解析をすれば分かったような気になっている??のではないでしょうか。


 例えば、川に木や草が生えるのはなぜでしょうか? そんな単純な疑問に自信をもって答えることができるでしょうか?

 砂漠に植物が生えないのはなぜでしょうか? そうですよね。水が圧倒的に少ないからです。

 川の植物、陸の植物、砂漠に生きる植物も基本はみんな同じです。

 この世界に身を投じて20年の月日が流れましたが、なぜか川だけ特殊な見方、考え方をする人も少なくありません。

 水流によって種が多く運ばれてくるから、そこに植物が多いのだ!冠水頻度が高いから植物が生えやすいのだと考えている人は、その常識を捉え直してみることも必要かも知れません。

 現場のための河川植生学では、皆さん自身が現場で判断する能力を手助けしたいという思いから、さまざまな情報を公開して行きます。


 2018年9月